当事者とご家族のための情報サイト

ひとりじゃない。

白斑と、自分らしく生きる。

白斑と診断されて、戸惑いや不安を感じていませんか。基礎知識から治療の選択肢、よくある疑問まで。日本皮膚科学会ガイドライン2025に基づいた情報を、当事者の視点でまとめました。

0.5~1%
日本の人口に占める白斑患者の割合
約60%
白斑を呈する疾患に占める割合
11.3%
家系内発症がみられる割合(日本人)
10~30歳
好発年齢

白斑と診断された、あなたへ

最初に多くの方が抱える疑問や不安。ひとつずつ、ご一緒に整理していきましょう。

白斑は治るの?

複数の治療法と選択肢を、日本皮膚科学会ガイドライン2025に基づいて整理しています。

よくある質問へ →

遺伝するの?

家系内発症の実際の割合と、関係する複数の要因についてお伝えします。

よくある質問へ →

自分だけじゃない?

日本人の0.5〜1%が経験する病気。決して珍しいことではありません。発症の仕組みを知ることから始めましょう。

白斑について →

これからどうしよう…

当事者インタビューから生まれた27個の暮らしのヒント。同じ道を歩んだ人たちの工夫が、きっと支えになります。

暮らしの工夫を読む →

まずできること

白斑と診断されたばかりの方、もしくは治療法について詳しく知りたい方へ。最初のステップをご紹介します。

1

白斑について学ぶ

白斑とは何か、なぜ起こるのか。分類・発症メカニズム・治療の流れ・Q&Aまで、医学的な基礎知識をまとめています。

2

よくある質問を見る

「白斑は治る?」「遺伝する?」「検査は?」など、多くの方が気になる疑問にお答えしています。

3

体験談を読む

白斑と向き合う当事者のリアルな声。同じ経験を持つ人のストーリーは、前に進む大きな力になります。

準備中
4

暮らしの工夫を知る

当事者インタビューから生まれた27個の実践的なヒント。日々の生活をより良くするための工夫集です。

5

仲間とつながる

LINEグループやmixiコミュニティなど、白斑当事者同士で悩みや情報を共有できる場を紹介しています。

もっと詳しく知りたいですか?

暮らしの工夫や治療の情報を、さらに深く知ることができます。

このサイトについて

よくいただくご質問にお答えします。

サイトのこと

このサイトは誰が運営していますか?
当事者の倉田速音(くらた はやと)が個人で運営しています。慶應義塾大学SFCで尋常性白斑のQOLに関する卒業研究を進めるなかで、自分自身が当事者として欲しかった情報を、同じ立場の方にも届けたいと考えて制作しています。
医療情報の出典は?信頼してよいですか?
医学的な記述はすべて、日本皮膚科学会の「尋常性白斑診療ガイドライン第2版(2025)」を主な参考にしています。ただし、当サイトは医療情報の参考を目的としたものであり、医師による診断・治療の代替となるものではありません。具体的な治療については、必ず皮膚科の専門医にご相談ください。
個人情報はどう扱われますか?
お問い合わせや体験談投稿などでいただいた情報は、ご本人の同意なく第三者に提供することはありません。アクセス解析には Google Analytics を使用していますが、個人を特定する情報は収集していません。
内容に誤りを見つけたら、どこへ連絡すればよいですか?
SNS(Instagram / X)のDMからご連絡ください。当事者・ご家族・医療従事者の声をもとに、随時情報を見直しています。

参加・コミュニティ

体験談を投稿したいです
体験談ページは現在準備中です。公開後、同ページから投稿方法をご案内します。SNS をフォローいただくと最新情報をお届けできます。
コミュニティに参加できますか?
「コミュニティ」ページに、関連する患者会・SNS グループの情報をまとめています。気になるところからご参加ください。
治療について個別に相談できますか?
当サイトでは個別の医療相談は行っておりません。お住まいの地域の皮膚科専門医にご相談いただくか、患者会の窓口をご活用ください。
ABOUT VITILIGO

尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)とは

尋常性白斑は、皮膚の色素をつくる細胞(メラノサイト)が免疫の仕組みによって失われることで、皮膚の一部が白くなっていく後天性の疾患です。全身のどの部位にも生じる可能性があり、見た目の変化が生活の質(QOL)や社会生活に大きな影響をおよぼします。

医療情報の出典・ご注意

出典尋常性白斑診療ガイドライン第2版 2025(日本皮膚科学会)

本サイトの情報は医療情報の参考を目的としたものであり、医師による診断・治療の代替となるものではありません。治療については、必ず皮膚科専門医にご相談ください。

0.5〜1%
全人口に占める白斑の割合
約60%
色素異常症のうち白斑が占める割合
20.3%
自己免疫疾患を合併する割合(日本人)
11.3%
家系内発症がみられる割合(日本人)

白斑の種類(分類)

白斑は発症パターンによって大きく3つに分類されます。どのタイプかによって治療方針も変わります。

非分節型

最も多いタイプ。左右対称に広がる傾向があり、10〜30歳代に発症しやすい。汎発型・全身型・四肢顔面型・粘膜型などを含む。

分節型

片側性に分節状に広がるタイプ。非分節型よりさらに若年に発症しやすい。全身性の自己免疫疾患の合併は少ない。

分類不能型

限局した白斑や粘膜の単一病変など、非分節型・分節型のどちらにも分類しにくいタイプ。

治療法を選ぶうえで、いちばん大切な区別

どこに・どう広がるかによって、選べる治療の方向性が変わります。なかでも基本になるのが「非分節型」と「分節型」の見分けです。

NSV

非分節型

両側性

左右対称に、複数の部位に広がる

全身性の免疫の働きが背景にあるため、治療は光線療法・外用薬(ステロイド/タクロリムス)・JAK阻害剤など、全身的なアプローチが中心の選択肢になります。

あらわれ方をさらに分けると

全身型

四肢
顔面型

粘膜型

汎発型

SV

分節型

片側性

からだの片側に、帯状にあらわれる

中心線をこえず、範囲が限定的。1〜2年ほどで進行が止まることが多く、光線療法に加え、外科的治療(皮膚移植・メラノサイト移植)も選択肢に入ります。

よくみられる傾向

10〜30歳代の若年で気づかれることが多く、全身性の自己免疫疾患の合併は少ないとされています。家族内で複数の発症が見られることはまれです。

※ あらわれ方には個人差があります(模式図)。具体的な治療は皮膚科の専門医とご相談ください。
出典:日本皮膚科学会 尋常性白斑診療ガイドライン第2版(2025)/国際分類 Bordeaux 2012

なぜ白斑が起きるの?

1

酸化ストレスなどの環境因子によって皮膚のメラノサイトが傷つき始めます。

2

傷ついたメラノサイトから抗原が放出され、免疫細胞(樹状細胞・T細胞)が活性化されます。

3

CD8⁺T細胞(細胞傷害性T細胞)がメラノサイトを攻撃・破壊し続け、皮膚の色素が失われます。

4

IFN-γというサイトカインがさらにメラノサイトのアポトーシスや老化を促進し、白斑が広がります。

5

遺伝的要因と環境要因が重なることで発症リスクが高まります。

白斑がQOLに与える影響

  • 外見の変化により、自己肯定感や対人関係に影響が出やすい
  • 着る服や身だしなみへの気づかいが増える
  • 社会活動・レジャー・友人関係に影響することがある
  • 病気の進行や広がりへの不安・ストレスを感じやすい
  • 特に顔面など露出部への発症は、面積に関わらず精神的負担が大きい

現在選べる治療方法

2025年日本皮膚科学会ガイドラインで紹介されている治療法には、複数の選択肢があります。ひとりひとりの病状、白斑の位置、進行度、希望に応じて、医師と相談しながら選んでいきます。

1

ステロイド外用療法

最も広く使用される治療法。ストロング(III群)のステロイドを1日1回塗布します。

2

光線療法

NB-UVB照射療法やエキシマレーザーなど、紫外線を用いた治療法。進行期や広範囲に有効です。

3

免疫制御薬外用

タクロリムス軟膏など、免疫を調整する外用薬。顔面など敏感な部位に特に有効です。

4

外科的治療

1年以上安定した白斑に対して、皮膚移植などを検討できます。

進行期の治療について

進行期の汎発型白斑に対しては、全身的なアプローチとしてステロイド内服や免疫抑制剤の使用も検討されます。医師と相談して最適な治療戦略を決定することが重要です。

よくあるご質問

白斑についての疑問や不安は、多くの人が抱えています。一般的なご質問をまとめました。

白斑は治りますか?
ガイドラインに基づいた複数の治療法があります。ステロイド外用療法、光線療法(NB-UVB、エキシマレーザー)、タクロリムス軟膏、内服薬など、多くの選択肢があります。個人差が大きいため、医師と一緒に最適な治療計画を立てることが大切です。
白斑は遺伝しますか?
日本人患者の11.3%に家系内発症がみられており、遺伝的な素因は関係しています。しかし、遺伝的リスクを持つ全員が発症するわけではありません。環境要因(酸化ストレス、化学物質、感染など)とストレスなど、複数の要因が複合的に関係して発症します。
白斑があると皮膚癌になりやすいですか?
いいえ。これは「尋常性白斑パラドックス」と呼ばれる現象で、メラニンが減少しているにもかかわらず、白斑患者さんの皮膚癌リスクは高くありません。光線療法を含む治療を受けても悪性黒色腫や皮膚癌のリスク上昇は有意に認められていません。
子どもの白斑治療はどうなりますか?
白斑は10~30歳の若年者に生じやすく、特に分節型は非分節型よりもさらに若年で発症することがあります。小児患者の治療は同じガイドラインに基づいていますが、個々の成長段階や状況に合わせて調整されます。小児皮膚科医との相談をお勧めします。
どのような検査が必要ですか?
通常、臨床観察のみで診断が可能です。ウッド灯検査は病変の範囲や重症度の判定に有用です。重要なのは、日本人患者の20.3%に自己免疫疾患が合併しており、特に甲状腺疾患(12.0%)が多く見られることです。甲状腺自己抗体とホルモン値のスクリーニングが推奨されています。
ステロイド外用薬の副作用は?
ステロイド外用療法は最も広く使用される治療法ですが、長期使用に伴う皮膚萎縮などの合併症に留意が必要です。ガイドラインでは3ヶ月以内の使用を基本とし、定期的に医師の診察を受けることをお勧めしています。
最新の治療法(JAK阻害剤)について
デルゴシチニブやルキソリチニブなどのJAK阻害剤が海外で注目を集めています。ルキソリチニブは米国で承認されていますが、日本での承認状況は今後の検討が期待されています。最新の治療オプションについては、医師に相談してください。
脱色療法とは何ですか?
白斑が体表面積の50%以上に及ぶ広範囲の場合に、選択肢のひとつとして考えられることがある方法です。ハイドロキノンモノベンジルエーテル(MBEH)などの脱色剤を残存する正常色素部位に塗布し、全体の肌の色を均一にします。不可逆的(元に戻せない)な方法であるため、医師との十分な相談と、患者さん自身の納得のうえでの意思決定が非常に重要です。日本では一般的に推奨される治療とは位置づけが異なりますので、必ず専門医にご相談ください。

みんなの体験談

白斑とともにある、色々な生き方を、ここに集めていきます。

取材進行中

色々な生き方を、ここに。

白斑と向き合う当事者の方々に取材をしています。
発症の時期、向き合い方、今の生活——
一人ひとりの「色々な生き方」を、診断されたばかりの方や、ご家族の方に届けるための場です。

※ フィルタは記事公開時に有効化します

?

取材調整中

公開準備が整い次第、こちらに記事を掲載します。

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取材調整中

公開準備が整い次第、こちらに記事を掲載します。

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取材調整中

公開準備が整い次第、こちらに記事を掲載します。

あなたの「生き方」を、聞かせてください

白斑当事者の方、取材にご協力いただけませんか?
発症の時期・治療歴・向き合い方は問いません。
「色々な」体験こそが、誰かの大きな支えになります。

取材について

  • オンライン / 対面 / 文章回答 から選べます
  • 本名 / ニックネーム / 仮名 OK
  • 顔出しは任意(写真なしでも全然OK)
  • 所要時間:30分〜1時間程度
  • 公開前に必ず原稿を確認していただきます
Instagram DM で連絡 X DM で連絡

運営者:倉田速音(白斑当事者・白斑歴12年)

私たちについて

このサイトが生まれた想いをお伝えします。

サイトの想い

私が尋常性白斑を発症したのは、小学校5年生の時でした。当時はネットで調べても断片的な情報しかなく、治療法の選択肢や、同じ悩みを持つ方の体験談に辿り着くことができず、大きな不安を抱えていました。

「あの時、こんな場所があればよかったのに」

そんな想いから、白斑に関する総合的な情報を届けるメディアを立ち上げました。

このサイトは、医療従事者ではなく、一人の「当事者」が運営しています。専門的な知見とはまた違う、当事者だからこそ分かる悩みや生活の工夫、そして新しい一歩を踏み出すための情報を、多くの当事者やご家族に届けていきたいと考えています。

プロフィール

倉田速音 プロフィール写真

倉田 速音(くらた はやと)

白斑当事者・情報サイト運営者

基本情報

発症部位全身 白斑歴12年の付き合い 治療歴ステロイド外用剤・エキシマライト・フラクショナルレーザー・脱色療法

活動の歩み

2020年7月

株式会社 HAYATO KURATA を設立

2021年2月

GoodMorningでクラウドファンディングを実施

2021年夏

NewsPicks「メイクマネー」に出演

2022年夏

紫外線で色が変わるTシャツを発売

2023年冬

白斑とともに生きるための研究を開始

2025年9月

日本白斑学会にて発表

お知らせ

サイトからのお知らせ、研究論文、イベント情報、メディア掲載などをお届けします。

お知らせはまだありません。

つながる場所

コミュニティ紹介

白斑の当事者やご家族が集まり、悩みや情報を共有できるオンラインコミュニティをご紹介します。

参加できるコミュニティ

同じ経験を持つ人とのつながりは、大きな支えになります。それぞれのコミュニティに特徴がありますので、自分に合った場所を見つけてみてください。

LINE

尋常性白斑で悩んでる方お話ししませんか。

活発に相談が上がっている、LINEのオープンチャットコミュニティです。一番の特徴は、白斑の患者さんご本人だけでなく、そのご家族も参加できる点です。患者さんを支える立場からの悩みや情報交換も行われています。

参加層:患者・ご家族 参加条件:なし(どなたでも) 無料
LINEで参加する →
LINE

尋常性白斑の集い@関東

関東地方にお住まいの白斑患者さんを中心としたLINEオープンチャットです。地域に根ざした情報交換や、オフラインでの交流(集い)なども視野に入れたい方に向いているかもしれません。

参加層:患者 参加条件:白斑の患者ご本人
LINEで参加する →
mixi

尋常性白斑@mixi

SNS「mixi(ミクシィ)」内にあるコミュニティです。参加は白斑の患者さんご本人に限定されています。LINEとは異なるプラットフォームで、じっくりと情報交換をしたい方や、mixiのアカウントをお持ちの方に適しています。

参加層:患者 参加条件:当事者のみ
mixiで参加する →

関連学術団体

学術団体

日本白斑学会(Japanese Society of Vitiligo)

尋常性白斑に関する研究の促進と、医療者・研究者・患者間の連携を目的とした学術団体です。「常に臨床・患者さんを意識すること」を設立時からのミッションとして掲げ、学術的な進歩と患者支援の両輪で活動しています。

2015年に日本色素細胞学会の下部組織として「白斑研究委員会」が設置され、2018年3月に片山一朗先生を初代会長として正式に「日本白斑学会」が発足しました。第1回学術大会は第2回EAVA(アジア・オセアニア白斑学会)と合同で大阪にて開催。設立以降、会員数や学術大会参加者数は年々増加しており、日本国内の白斑研究の発展に貢献しています。

公式サイトを見る →

※ 各コミュニティ・団体は本サイトとは独立して運営されています。参加にあたっては、各コミュニティのルールをご確認ください。

EVENT 2026.05.16
#白斑 #カバーメイク #交流会 #資生堂

肌、と、人。白斑の会
— カバーメイク講座+トーク+交流会 —

2026年6月27日(日)、白斑の当事者を対象とした交流イベント「肌、と、人。白斑の会」を開催します。資生堂のプロが直接カバーメイクをレクチャーする講座と、運営者・倉田の活動のお話、そして参加者同士のおしゃべりや個別相談まで盛り込んだ、午後3時間の温かい時間です。

日時
2026年6月27日(日) 13:00 〜 16:00
参加費
無料
対象
白斑の当事者の方
協力
資生堂

当日のコンテンツ

3時間のなかで、知る・聞く・体験する・話す、の4つのパートをご用意しています。

  1. 01
    白斑とは?
    医学的な背景や分類を、当事者の目線でわかりやすく解説します。
  2. 02
    白斑とともに生きる
    運営者・倉田が、サイト「白斑とともに」を立ち上げるまでの歩みをお話しします。
  3. 03
    自分らしさを活かすメイク
    資生堂のプロから、白斑のための具体的なメイクテクニックをご紹介します。
  4. 04
    おしゃべり&個別相談会
    お茶を飲みながら、ゆったりと参加者同士で交流します。

参加方法

下記の参加申し込みフォームよりお申し込みください。詳しい情報は Instagram でも公開しています。

参加申し込みフォーム → Instagramで詳細を見る →
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パターン・ランゲージ冊子

白斑とともに暮らすなかでの工夫

白斑のある7名の当事者と1名のご家族へのインタビューから生まれた、27個の実践的な工夫集。
著者:井上絵里加・倉田速音

この冊子について

白斑と診断されると、治療法やカバーメイク、紫外線対策など、これまでの日常とは違う生活が必要になります。この冊子では、白斑とともに前向きに生きている先輩当事者たちの経験から、27個の工夫を「パターン・ランゲージ」という手法でまとめました。

カテゴリー 1

自分なりの付き合い方を見つける

No.1〜9 ― 全文公開中

カテゴリー 2

心をケアする

No.10〜18 ― 冊子をご購入ください

カテゴリー 3

自分らしさに変える

No.19〜27 ― 冊子をご購入ください

工夫の取り入れ方

すべての工夫を取り入れる必要はありません。No.1から順番に取り入れる必要もありません。自分が実践してみたいと思った工夫を取り入れてみてください。ご家族やご友人とも一緒に読んでみましょう。

はじめに

本書は、7名の尋常性白斑の当事者の方と1名のご家族へのインタビューを通じ、皆さんが日々実践されている「暮らしの工夫」をまとめたものです。

著者の私、倉田速音が尋常性白斑と診断されたのは、11歳のときでした。はじめは顔や手足に白い斑点が現れ、それまでの日常が一変してしまったことを覚えています。しかし、高校時代のある出来事をきっかけに、私は白斑と前向きに向き合えるようになり、人生が大きく変わりました。

本書には、周囲との人間関係の築き方や紫外線対策、さらには白斑との精神的な向き合い方など、多岐にわたる知恵を具体的に収録しました。

この一冊が、皆さまの毎日をより明るく照らす、ささやかな光となることを心から願っています。

倉田 速音

工夫の読み方

各工夫は以下の構成で書かれています。

名前

工夫の「名前」です。暮らしに取り入れるときに意識しやすくなります。

導入文

工夫の内容を魅力的に表す一文が書かれています。

状況

どのような「状況」でこの工夫が使われるのかが書かれています。

問題 → 解決

その状況で生じがちな「問題」と、どう向き合えばよいかの「考え方」が書かれています。

結果

工夫を実行するとどのような前向きな「結果」が期待されるのかが書かれています。

自分なりの付き合い方を見つける

白斑と診断されると、治療法やカバーメイク、紫外線対策など、いままでの日常とは違う生活が必要になります。このカテゴリーでは、周りの人の力を借りながら、新しい日常に対処していくための実践的な工夫が紹介されています。

自分の意思を大切にする

No.1

先輩たちから学ぶ

自分に合った方法を探していく。

▼ その状況において

尋常性白斑と診断され、治すのは難しいことがわかりました。当たり前だと思っていた日常が当たり前ではなくなり、不安に感じることがあるでしょう。

▼ そこで

先輩当事者に学びながら、自分に合った方法を取り入れていきます。これから紹介するパターン・ランゲージは、白斑とともに前向きに生きている人から得た、白斑との向き合い方を考える際のヒントです。

▼ その結果

先輩たちのヒントを参考にすることで、自分がどう白斑に向き合っていけばいいか、考えやすくなります。最初は漠然とした不安があっても、少し前向きに進んでいくことができるでしょう。

No.2

カバーという選択肢

「気づかなかった」と言われる肌へ。

▼ その状況において

白斑が目立つところにあると、「他の人に見られているのではないか」「白斑に気づかれているのではないか」と、常に人の視線が気になってしまいます。

▼ そこで

白斑をメイクでカバーするという選択肢を検討します。ファンデーションのようなものや、染色するタイプなど、いろいろなカバー方法があります。SNSの当事者グループに入ったり、インターネット上で探したりしてみると、いろいろなカバー方法について知ることができるでしょう。

▼ その結果

白斑をカバーすることで、人から見られたり言われたりすることが少なくなり、安心して過ごせるようになるでしょう。ただ、カバーをすることは「絶対」やらないといけないわけではありません。辛いなと思ったら、周りにいる身近な人に相談しながら、どの状況でカバーするのがよいかを考えていきます。

No.3

家族との話し合い

自分の思いと家族の思いを擦り合わせる。

▼ その状況において

治療やカバーメイクなどの方針について、家族との間に気持ちの違いが生まれているようです。自分自身の気持ちよりも、家族の願いを優先して治療やカバーメイクをすることがあります。

▼ そこで

家族に、自分がどうしたいかを伝え、意見を擦り合わせていきます。まずは、今の生活やこれからのことを考えながら、自分がどうしたいかを考えます。そして、家族に自分の意見を伝えられる話し合いの時間を取るようにします。

▼ その結果

自分の意見と家族の意見を擦り合わせながら、納得できる選択に近づくことができます。少なくとも、自分にも考えていることがあるということは伝わり、受け身になっている状態から脱することができるでしょう。

周囲の人との関わり

No.4

知ってもらえる機会

聞かれることも、チャンスだ。

▼ その状況において

肌について、いろいろな人から聞かれることがあります。何度も聞かれて返すことを繰り返していると、疲れたり、面倒に感じたりしてしまいます。

▼ そこで

白斑について聞かれることは、この病気のことを他の人に知ってもらえるチャンスだと捉えます。白斑は、まだ多くの人には知られていない病気です。自分の周りから、白斑のことを知っている人を増やしていけば、世の中に理解してもらうことに役立つでしょう。

▼ その結果

自分の捉え方を変えることで、相手からの質問に対して前向きな気持ちで答えることができるようになります。また、相手に白斑のことを知ってもらうことで、これからの関係を築きやすくなるでしょう。

No.5

伝えたあとのフォロー

相手を安心させられるように。

▼ その状況において

相手から、肌のことについて聞かれました。白斑があるという事実を伝えるだけでは、相手から過度に心配されてしまうことがあります。

▼ そこで

白斑について伝えたあとに、相手が安心できるような言葉をかけます。例えば、「痛くも痒くもないから大丈夫だよ」「自分はあまり気にしてないんだけどね」などと、自分の感覚を伝えます。白斑を公表している芸能人の名前を挙げることもできるでしょう。

▼ その結果

相手から過度に心配されることが減り、相手も「聞いて申し訳ない」という気持ちを抱きにくくなります。その場の空気も悪くならず、やり取りが自然になります。

No.6

事前の理解づくり

協力体制をつくって、必要な対策を取れるようにする。

▼ その状況において

学校や職場などで、カバーメイクや紫外線対策をしようと思っています。みんなと同じルールに合わせようとすると、必要な対策が取れません。

▼ そこで

カバーメイクをすることや、日焼けができないことを、伝えやすい身近な人や先生、上司にあらかじめ伝えておき、服装や活動場所などを考慮してもらえるようにします。例えば、学校にカバーメイクの道具を持ち込むことを相談したり、体育の授業で長袖を着ることや、日焼け止めを塗ることの許可をもらったりします。

▼ その結果

周囲の人に協力をもらいながら、集団の中にいても、必要な対策を取れるようになります。はじめは自分だけのために申し訳ないと思うかもしれませんが、周囲の人にとっては、先にわかっていた方がサポートしやすいものです。

紫外線対策を日常に取り入れる

No.7

対策して挑戦

日焼けをするリスクがあっても、対策をして挑戦。

▼ その状況において

日焼けのリスクがあっても、やりたいことがあります。「日焼けするからやめたほうがいい」と友達や家族に止められ、諦めてしまうことがあります。

▼ そこで

できる限りの紫外線対策と、日焼けしたときの対応策を備えたうえで行います。例えば、日焼け止めを定期的に塗るようにしたり、UVカットの服を着たりします。また、焼けてしまったときのために、顔を冷やす保冷剤や、炎症どめの薬を用意しておきます。

▼ その結果

しっかりと対策をすることで、やりたいことを楽しみながらも、自分の体を守ることができます。また、日焼けのリスクを抑えられるため、周囲の人々にも不安を与えずに済みます。

No.8

赤みチェック

肌の変化は日焼けのサイン。

▼ その状況において

長時間の外出など、日焼けの可能性が高い状況にいます。自分では万全に紫外線対策をしたと思っていても、その時々の環境や状況によって、知らず知らずのうちに日焼けしてしまうことがあります。

▼ そこで

自分の肌の赤みやつっぱりを日焼けのサインと捉え、意識的にチェックすることで、ひどい日焼けをする前に対処できるようにします。外出の際は、鏡を見るときに肌が赤くなっていないかをチェックしたり、身近な人に「赤くなってない?」と聞いてみたりするといいでしょう。

▼ その結果

肌の状態を自覚し、早めに対処できることで、ひどい日焼けをすることが減っていきます。また、これを続けていくと、どのくらいの紫外線にあたると日焼けするのかがわかるようになってきて、その時々に合わせた紫外線対策がしやすくなるでしょう。

No.9

お気に入りの対策グッズ

紫外線対策を楽しめるように。

▼ その状況において

日々、紫外線対策をしています。「必要だからやっている」と思っているだけでは、負担に感じてしまいます。自分の体を守るために必要だと分かっていても、毎日時間や労力をかけるのは大変です。

▼ そこで

紫外線対策グッズにこだわりを持って、自分がワクワクするものを選びます。例えば、自分が好きなデザインの日傘や羽織りものを選んだり、好みの日焼け止めを使ったりします。スカーフを巻いたり、帽子を被ったりして、おしゃれの一部にする人もいます。

▼ その結果

自分のお気に入りの対策グッズを使うことで、負担に感じていた紫外線対策が、日々の楽しみに変わっていきます。お気に入りのものを使っているだけで、毎日を少し明るく過ごすことができるようになるでしょう。

さらに18の工夫が冊子に収録されています

心をケアする No.10〜18

白斑が広がってきたり、人から見られたりして、しんどくなってしまったとき、自分の心と向き合いながら乗り越えていくための工夫が書かれています。

味方をつくる:日常の話題 / 共感できる仲間 / 居心地のよい環境

悩みの底から抜け出す:リセットタイム / モヤモヤの吐き出し / 焦らずゆっくりと

新しい視点を取り入れる:やりたいことの後押し / 実現できている人 / 白い肌を目指す

自分らしさに変える No.19〜27

白斑は、コンプレックスにもなりますが、自分らしさの一つとして捉えることもできます。白斑への新たな意味づけをして、自分の一部として受け入れていくための工夫が書かれています。

個性の一つにする:自分だけのマーク / キャッチーにする / 楽しむメイク

新たな意味づけ:魅せマインド / からだの声 / 経験から得たもの

経験を未来につなげる:悩む人の手助け / 分野に貢献 / 新たな自分らしさ

白斑とともに暮らすなかでの工夫 冊子

冊子を手に入れる

27個すべての工夫と、当事者たちの声が詰まった冊子です。
ご家族やご友人と一緒に読むこともおすすめです。

冊子を購入する →

※購入リンクは準備中です